親族間の相続トラブルで特に気を付けるべきポイント

親族間の相続トラブル

1. 相続トラブルで気を付けること

① 感情的な場で“決めない”
帰省中の雑談で相続の話が出ると、
「じゃあ家は長男でいいよな」
「預金は母さんが管理して」
など、その場の空気で決めてしまうことが多いです。

しかし、これは後で必ず揉めます。

→ 対策:相続の話は“正式な場”で、記録を残しながら行う。

② 書面・録音・メモを必ず残す
相続は「言った・言わない」が最も多い争点です。

– 親の意向
– 誰が何を相続するか
– 誰が介護をどれだけ負担したか

これらは証拠がないと法的に評価されにくい。

→ 対策:話し合いは録音、メモ、日付入りの記録を残す。

③ “生前贈与”は後でトラブルの種になる
親が特定の子にだけ援助していた場合、相続時に「特別受益」として扱われ、揉める原因になります。

→ 対策:贈与は金額・理由を明確にし、家族で共有しておく。

④ 遺言書の有無を確認する
遺言書があるかどうかで、相続の流れは180度変わります。

– 自筆証書遺言
– 公正証書遺言
– 法務局保管制度

→ 対策:親が元気なうちに、遺言書の作成を促す。

⑤ 介護負担の不公平は早めに調整
「長女が全部介護していたのに、相続は均等」
これは典型的な争いの火種。

→ 対策:介護の分担・費用負担を早めに“見える化”する。

 

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